アトピー改善の指標のTARC値・ケモカインとは何か?

TARC値の血液検査はアトピーの治療や改善に役に立つのか?

アトピーの治療は皮膚科の医師の経験や独断によって治療方法や使用する薬や
保湿剤などが決まり、医者の言いなりになって治療を行うことが多いです。
その一方で、血液検査の結果という客観的な数値を用いて
アトピーの治療を行う方法もあります。
それは、アトピーの重症度を示すという、TARC値を調べて、
その数値に応じた治療を行うという方法です。
このページではTARC値の数値の見方やこの数値をどのようにアトピーの治療に
役立てていけばいいのかなどをまとめました。

 

TARC値の示す内容とアトピーの治療に役立てる方法・使う薬の選び方

TARC値という数値は血液検査で調べることができる、
アトピーの重症度を測る指標として使われる数値です。

TARCはタークやタルクなどの複数の呼び方で呼ばれます。
人間の体の中には、多種多様なたんぱく質が存在していますが、
その中に「ケモカイン」というたんぱく質があります。

ケモカインは炎症やアレルギーなどと関係の深いたんぱく質で、
TARCはアトピー性皮膚炎と関係性の深いケモカインというたんぱく質の一種です。

 
 
TARCはアトピー性皮膚炎と関係の深く、炎症を起こしたときに増えるたんぱく質なので、
この数値が高ければ高いほどアトピーの重症度が高いと判断することができるのです。

これは逆に言うと・・・

この数値が低くなると、アトピーが改善したと考えることができるので、
薬の量や強さを少なくするときの判断基準として非常に役に立ちます。
 
 
アトピーの重症度を測るときのTARC値の基準値は次の通りです。

TARC値の基準値(pg/ml)
正常値
450未満
アトピーが軽症の場合
700未満
アトピーの症状が中等症以上の場合
700以上

この数値は、成人の場合の基準値のため、子供や乳幼児の場合は多少基準値が変わります。
 
TARC値を調べる血液検査は2008年にようやく保険適用になったため、
日本ではまだあまり普及していないと感じる人も多いです。
TARC値という客観的な数値を用いたアトピーの治療を行っている医者は
決して多くはありません。
そのため、TARC値を調べたいと思った場合は
医者に調べてくれるようにお願いすることが大切です。

 
TARC値は1000円程度で調べることができるので、アトピーの治療の成果を確認するためにも定期的に調べるとより有効にアトピーの治療が行えます。