アトピー治療の漢方薬とステロイド外用薬の違い

漢方薬でアトピーを治すために

アトピーを改善する方法には、
ステロイド外用薬などの薬を使用する方法以外に漢方薬を使う方法があります。
漢方薬を用いた治療の考え方は、ステロイドなどを用いる西洋の治療の方針とは
大きく異なることがあります。
アトピーの治療に漢方薬を推奨している病院は少ないので、
どの漢方薬を使用すると良いのかを自分で調べることが必要になります。
このページでは、アトピーと漢方薬の基本的な関係をまとめました。

 

アトピー改善における漢方薬とステロイド外用薬の比較

アトピーの治療において、漢方薬とステロイド外用薬の一番の違いは、
「体質改善」と「対症療法」の違いとほぼ同じです。

ステロイド外用薬は・・・
かゆみや発疹などの症状を軽くする、対症療法的な方法。(西洋的な治療。)

漢方薬は・・・
1人1人の症状や体質に合わせて、体質改善を目指してアトピーを改善するという方法。
(東洋的な治療。)

 
日本で主に行われている、アトピー治療は
対症療法的な方法であるステロイドを使った方法ですが、
ドイツなどの海外では、ステロイドをあまり使わず、
体質改善を中心としたアトピー治療が中心に行われています。


もちろん、ドイツで漢方薬が使われることは少ないですが、
ドイツのアトピーを治す考え方や方針はとてもよく似ています。
 
 
漢方薬は体質改善でアトピーを改善することが基本になります。
ステロイド外用薬の場合は、使ったらすぐに効果を実感できることがまれにありますが、
漢方薬の場合は、使い始めて、すぐに効果を実感できることは少ない傾向があります。
 
しかし、漢方薬はステロイド外用薬が持つ副作用を心配する必要がないため、
ステロイド外用薬の服用が難しいお子さんや幼児も
漢方薬なら安心してアトピーの治療ができます。

 
漢方薬は飲み薬というイメージが強いですが、
アトピーに使える漢方薬の種類はいくつかあり、塗り薬のタイプの漢方薬もあるので、
使いやすさや症状に応じて選ぶと効果的です。
 
 
漢方薬は、小さい子供のアトピーの治療に使えるものがありますが、
副作用が全くないということではありません。

アトピー治療に漢方薬を使った時の副作用は、使用する漢方薬によって異なるため、
使用上の注意などをしっかりと確認することが大切です。
 
 
漢方薬を効き目で分類すると、上薬・中薬・下薬に分けられます。
アトピーの治療に使われる漢方薬のほとんどは上薬です。
上薬の特徴は、根本からの体質改善を目指すときに使われて、副作用が少ない漢方薬です。
そのため、漢方薬の副作用についてあまり神経質にならなくても大丈夫だと考えられます。
 
 
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