ウェットラップ・ドレッシング法の保湿でアトピーを改善する方法

ドイツ式の保湿でアトピーを治すために

ウェットラップ・ドレッシング法は主にドイツ等の欧米でアトピー肌などに対して
肌を保湿するために使われる方法です。
ステロイド外用薬をほとんど使わずにアトピーの治療を行うドイツでは、
患部を保湿することを非常に大切にします。
そのため、保湿の仕方は日本の方法とは大きく異なります。
今までの保湿の仕方でうまくいかなかった場合も
この方法を試してみるとアトピーの改善につながる可能性がありますよ。

 

ウェットラップ・ドレッシング法でアトピーを改善する手順とポイント

ウェットラップ・ドレッシング法が日本の保湿の方法と大きく異なることは、
「ぬるま湯」と「包帯(バンテージ)」を使うということです。
 
日本では、保湿をするとき、
保湿剤やハンドクリームなどを保湿したい部分に塗るだけという人が多い印象ですよね。
ドイツでは、ただ保湿剤を塗るだけでは十分に保湿ができないと考えています。
だからこそ、少し手間をかけて包帯とぬるま湯を組み合わせて丁寧な保湿を行うんです。
 
しかし・・・
 
 
ぬるま湯を使うということは、むしろ肌が乾燥しやすくなってしまうのではないか?
心配する人も少なくありません。
 
確かに、水を使うと肌が乾燥しやすくなるのは事実です。
水で肌が乾燥する理由は、
水道水に含まれる塩素や水と肌の温度差など様々な原因が考えられますが、
ウェットラップ・ドレッシング法の場合はあまり不安にならなくて大丈夫です。
 
ドイツではすでに多くの人がアトピーを改善することに成功していますし、
ドイツの病院では、ウェットラップ・ドレッシング法で治療を行うことも多いからです。
 
 
自宅でウェットラップ・ドレッシング法で保湿をする手順はこちらです。

  1. 包帯をぬるま湯で濡らして、軽く絞る。
  2. 保湿したいところに保湿剤をたっぷり塗る。
  3. 1番で用意した包帯を巻く。(包帯は少し濡れたままの方が良い。)
  4. 包帯の上にラップを巻いて固定する。(2枚目の包帯を使ってもOK)

 
ウェットラップ・ドレッシング法のメリットはいくつかありますが、
代表的なものをいくつか紹介します。

包帯を巻いているので、かゆくて肌を掻いても肌へのダメージが少なくなる。
かゆみが軽減することがある。
保湿剤が浸透しやすくなることもある。

 
この方法は保湿以外にも肌を保護したり、かゆみや炎症を抑えるなどの効果も期待できます。
夜寝ている時に、無意識に肌を掻いてしまうことで
アトピーを悪化させてしまう人もいますが、
この方法で肌を守っていれば、
夜に肌を掻いてアトピーが悪化するリスクを低くすることもできますよ。
 
 
【参照】ダメージ肌(アトピー肌)のための油分を使わない保湿剤を試してみました!