抗ヒスタミン薬を使ったアトピーの治療のメリットとデメリット

抗ヒスタミン薬でアトピーの改善を目指せるのか

抗ヒスタミン薬は体のかゆみを止める作用を持つ薬です。
アトピーの治療にも抗ヒスタミン薬を使った治療を行うことがありますが、
皮膚科での基本的なアトピーの治療方法はステロイド外用薬を使った治療になります。
抗ヒスタミン薬を使った治療を選ぶときのメリットとデメリットについて良く知った上で
抗ヒスタミン薬によるアトピーの治療を行うことが大切です。

 

アトピーの治療における抗ヒスタミン薬で得られる効果と副作用の特徴

アトピーの治療で使われる抗ヒスタミン薬の多くは飲み薬です。
 
ステロイド外用薬などは症状が出た所に塗る、塗り薬なので、
副作用などは薬を塗った部分に現れますが、
抗ヒスタミン薬は飲み薬なので副作用は全身に対して起きることもあります。
 
抗ヒスタミン薬の主な副作用は「強い眠気」と「体のだるさ」です。
また、薬の副作用は強いものが多いので、いきなり処方されることは少ないです。

 
 
そのかわり・・・
 
効果の即効性の高さが抗ヒスタミン薬の特徴です。
 
ステロイド外用薬など皮膚に直接塗るタイプの薬は
アトピーを改善したり、治していく目的で使用されますが、
薬を塗ったからと言ってすぐにかゆみが止まるということはほとんどありません。
 

ステロイド外用薬をいくら塗ってもかゆみが消えなかったけれど、
抗ヒスタミン薬を試してみたらわずか数時間でかゆみが消えた!
という体験談もあります。

 
そのため、アトピーによるかゆみが気になって1日中、体を掻いてしまう人は
抗ヒスタミン薬を飲むことを検討してみるといいかもしれません。

 
その時に注意するポイントは・・・
 
抗ヒスタミン薬という薬は何種類もあるため、
どの薬を飲むかによって効果や副作用の程度が変わってくることがあることです。

 
 
抗ヒスタミン薬は次のように大きく分けて3種類に分類されます。

  1. 第一世代 - 初期に開発された抗ヒスタミン薬で強い副作用が出やすい。
  2. 第二世代 - 第一世代よりも副作用が弱い傾向にある。
  3. それ以外(抗ヒスタミン作用のないもの) - 副作用は弱いものが多い。

 
どの抗ヒスタミン薬を使用するかはあなたのアトピーの症状の程度によって決めることが
多いですが、副作用をしっかり考慮して医者とよく相談した上で決めるようにしましょう。
 
特に、抗ヒスタミン薬の副作用である「眠気」は非常に強く感じることがあるため、
通勤や仕事などで車を使う人はこのことを医者にしっかりと伝えることが重要です。