ヒートショックプロテイン(HSP)でアトピーを改善する入浴法

ヒートショックプロテインはアトピー改善に効果があるの?

ヒートショックプロテイン(HSP)は熱めの湯船に浸かったときに体内で作られるタンパク質で、免疫力のアップや運動能力の向上などに効果があると言われています。
近年は、アトピーの改善や美肌効果があることも分かってきました。
ヒートショックプロテインを意識した入浴法を使って
アトピーを治すことができたという人もいるようです。
このページでは、効果的にヒートショックプロテインを活用する方法をまとめています。

 

ヒートショックプロテインでアトピーを改善する方法と注意点

ヒートショックプロテイン(HSP)は1960年代に発見されて、今では様々な効果が期待できるとして知られています。
 
ヒートショックプロテインがアトピーの改善につながる理由は主に次の2つの効果があります。

  1. 肌のバリア機能の形成につながる。
  2. かゆみを抑えることができる場合がある。

 
1番の肌のバリア機能につながる効果は、汗と大きな関係があります。
アトピー肌の人は汗をかく、汗腺の機能が低下してしまっている傾向にあるため、
これが肌のバリア機能が悪くなる原因の1つです。

そこで、ヒートショックプロテインを作り出せるような熱めのお風呂に入ることで、
汗をかいて、肌のバリア機能の回復につなげることができます。

 
 
2番のかゆみを抑える効果は、脳に刺激が伝わる時の優先順位と関係があります。
「熱い」という刺激は、「かゆい」という刺激より優先順位が高いので、
熱いという刺激の方が早く脳に伝わります。
そのため、かゆみを感じにくくなる傾向があるのです。
 
 
ヒートショックプロテインの効果を有効に活用するためには、
入浴の方法を工夫する必要があります。

一般的にヒートショックプロテインを作り出すには、
42℃の温度のお湯に10分間浸かるという方法が効果的だと言われています。

確かに、42℃のお湯はヒートショックプロテインを作るのに適している温度ですが、
肌への刺激が強くなるので、アトピー肌の人にはお勧めできません。
 
そこで、アトピー肌の人のためのヒートショックプロテイン入浴法はこちらです。
約40℃の温度のお湯に30分くらいかけてじっくり入浴する。

40℃くらいのお湯でも30分くらい時間をかけてゆっくり入浴することで、
十分ヒートショックプロテインの効果を受けることができます。
 
 
この入浴方法で入浴する時の注意点は、
入浴後に体が急激に乾燥する、過乾燥という現象です。
体を保湿をすることがこの現象への対処法なのですが、
アトピー向けの入浴剤などを使うことで入浴後に体が乾燥しにくくすることもできます。
 
 
【参照】過乾燥対策のためのアトピー向けの入浴剤を試してみました!